A.女性蔑視の風潮を背景とした、職場における女性労働者への言動・取扱いを言います。
社会の中には、根強い女性差別がなお存在しています。
男女の性役割観の強いところでは、女性は男性が気持ちよく働くために存在しているのだとか、妊娠・出産して次世代をはぐくむことこそが女性の役割であるといった男性側の勝手な見方が今でも残っています。
このような考えから、職場でも、お茶汲みを女性の役割だとか、「職場の花」という見方で性的対象のように扱うという風潮が存在していることがあります。
このような状況を背景とした、女性労働者に対する取扱いや言動をジェンダー・ハラスメントといいます。
たとえば、女性だからという理由で、お茶汲みや掃除当番をやらせたり、昼食やタバコを為替に言ったりということが挙げられます。
職場では、性別に関わらず、対等のパートナーとして接することが必要で、男女雇用機会均等法においてもジェンダー・ハラスメントをもなくすよう求められています。