A.セクハラ禁止を明確化し、セクハラに関する研修を行わせるといったものです。
職場のセクハラをなくすために大切なのは、会社がセクハラを硬く禁じているという姿勢を従業員に対して積極的に示していくことです。
セクハラを許さない社風があれば、男性従業員もセクハラをしないよう言動を慎むようになりますし、女性従業員も安心して仕事ができ、また万が一セクハラがあっても会社に相談する勇気が出ます。
近年では、セクハラの禁止を就業規則で定め、これに違反したときには懲戒処分の対象となることを明示する会社が増えています。
こうした流れにより、女性にとってより働きやすい職場が増えているということができるでしょう。
また、セクハラに関する研修の実施も、セクハラ対策には欠かせません。
一般従業員だけでなく、管理職に対してもセクハラ研修を行って断固としてセクハラを許さない姿勢をとることにより、特に男性の管理職と女性従業員との典型的な対価型セクハラを防止することができます。
このような、セクハラ禁止の周知や社員への研修を徹底していない企業は、実際にセクハラが起こったときには、均等法で定めるセクハラ防止義務違反になる可能性が高いといえるでしょう。