A.被害者の証言だけでも事実が認められることがあるので、あきらめずに法律の専門家等に相談しましょう。
強制わいせつや強姦などのショックの大きい被害にあった場合には、その当時に記録をとれなかったり、早く忘れてしまいたいという思いから誰にも相談していなかったりして、セクハラがあったという証拠が残っていない場合があります。
しかし、このような場合でも、最寄りの女性会館やセンターなどに開設された性暴力被害専門の相談窓口や弁護士、都道府県労働局雇用均等室に相談してみるようにしましょう。
被害者の証言だけでセクハラの事実が認定されることもありますし、専門家に相談をすれば必ず解決方法が見つかるはずです。
性暴力によってショッキングな体験をした被害者は、苦痛な体験についての記憶が欠落してしまうこともありますが、この場合でも、記憶がないということ自体が被害者の苦痛の大きさを示すものとして認められることもあります。
記憶に残っていることをありのままに話すことで、加害者の責任を追及することもできるということを記憶にとどめ、泣き寝入りをしないように、勇気を出して解決方法を見つけるよう毅然と行動しましょう。