このページはセクハラの法律相談でよく聞かれる慰謝料についてまとめています。
★セクハラを原因として退職に至った場合は、仕事を失った逸失利益を、セクハラ行為そのものの慰謝料とは別項目として請求した方が、損害賠償額の合計が大きくなる傾向があるようです。
★セクハラの場合、そのほとんどが使用者責任も肯定されています。つまり、加害者本人だけでなくほとんどの場合、会社も被害者に慰謝料を支払うことになります。
★ひとくちにセクハラといっても、言葉だけの嫌がらせから、強制わいせつ、強姦まで幅広くありますから、その態様によって慰謝料は異なります。
★大づかみな分類で独断と偏見も入りますが、軽いタッチや卑猥な言動が反復継続的に行われ職場にいづらくさせるような場合で50万円から100万円、抱きついて胸をもんだり無理やりキスをしたりといった強制わいせつ行為があると100万円から200万円、強姦や長期にわたる性的関係の強要があったような場合は300万円といった判例が多くみられます。
参考文献:『慰謝料算定の実務』千葉県弁護士会遍(出版社:ぎょうせい)